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【ライフプラン】ライフプランのシミュレーションのすすめ

マイホームを購入する前に、是非ともやっていただきたいと思うこと。
それは、「ライフプランのシミュレーション」をしてみること。

といっても、よく見かける細かいグラフのライフプラン表ではありません。

ここでは家計の収支やFP(ファイナンシャルプランナー)の具体的なプランニングとは違ったものになります。もっとザックリと大まかなシミュレーションです。

何故、ライフプランのシミュレーションが必要なのか

購入した後で、失敗や後悔してしまう人多くの原因は
後先をよく考えずに購入してしまったこと”。
その背景には、人はどうしても”今現在を基準に物事を考える傾向がある”と言えそうです。

  • 今現在、住宅費に充てられる予算
  • 今の自分にとっての必要な広さと間取り
  • 今現在の自分の好みや理想の家のイメージ

おそらく皆さんは、10年前、15年前の自分とは、今の自分と比べて考え方も、価値観も、好みも変わったのではないでしょうか。

時間の経過とともに様々なことが変化していきます。(成長とも言えます)そして同時に人生には不測の事態も生じてくる。急な転勤、転職、子どもの教育事情や環境のこと、両親や実家の問題など。。。誰にでも転機は訪れるものです。

だからこそ一度立ち止まって、先々のことを考えてみることで、 全体像が見えてくるとともに、 自分は何を大切にしたいのか、どんな物件を選ぶべきなのか、予算の考え方も具体的に可視化することができるようになります。

せっかく住むなら素敵な家がいい。共通してイメージは膨らむものの、実際に無理なく購入できる予算とにギャップが生じる場合はほとんどです。

それだけでなく、実際に物件を探し始めると、様々な誘惑や魅力、助言に翻弄されて迷走してしまうパターンが多く見られます。

簡単なライフプランを作成してみよう

書式は自由で構いませんが、下記のように、家族構成と現在の年齢、10年後、20年後が想像できるように時系列に作成するといいでしょう。

自分で作りやすい方法で大丈夫です

記入する内容とコツ

  • 住宅ローンの借り入れ
  • 仕事の見通し(ある場合)
  • 妻の仕事の予測
  • お子さまの教育プラン(決まっていれば)
  • 親と同居の可能性の有無や介護の可能性
  • 定年後はどんな生活がしたいのか

もちろん将来のことは未定で不確かだと思いますので、楽しみながら”こうできるといいな”と理想のパターンや可能性のありなしで構いません。

教育プラン一つにしても、公立か私立なのかによって、大学まで行かせてあげたい、ということによっても教育費の予算は大きく変わってきます。

ライフプランのメリット①先の見通しがたつ

先が見えないながらも作成してみることで、教育費の嵩む時期、家計と住宅ローン返済のイメージ、妻の仕事のタイミング、繰上返済の可能性とタイミングの目途など、大まかな見通しがたちます。

ライフプランのメリット②不測の事態の可能性

また同時に、今は想像がつかない子どものことやご両親のこと、イメージしている間にもし病気になったら、もし転勤になったら、などの『見通しが立たないこと』が何なのかが見えてくるはず。

怒りうることが事前に想定できることと、全く想定していなかった結果の違いは大きく違ってくる。地震などの防災と同じように、心の準備や対策を講じるなどのゆとりが生じます。これが分かるだけでも大きなメリットがあります。

ライフプランのメリット③目的地が定まってくる

一人でも、ご家族と一緒でも、現実と自分に向き合う時間を持つことによって、色々な意見や相反する好みや方向性、実現したいことなど本心が見えてくることもあるでしょう。

「私はマンション派だけど、主人は戸建と譲らなくて・・・」という類のものから、子どもが独立し、定年後のライフスタイル一つにも、それぞれ一人一人イメージや理想が違います。

お互いを尊重し、本心を出し合うことで”どういう方向性でいけばいいだろうか”と自分たちの”目的地”を定めることにもつながります。

実はこれがここでのライフプランの目的とも言えるのですが、カーナビと同じように目的地を設定すれば、多少遠回りしても、途中で渋滞したとしても、自然と目的地に到達できるのです。

目的地に辿りつけるようにお手伝いするのが私たちの役目

実際にライフプランを作成して、自分たちの目的地は何となく定まったけど、課題や問題は山積み・・・ということも多いと思います。

旅に例えると、人それぞれ条件も装備も、目的地も違うゴールまで、どのようなルートで、移動手段は何を使えばいいか。

不動産の場合は、様々な法律や税金の軽減措置や優遇、物件の良し悪しなどが絡み合うため、専門知識を活用し、最適なルート設定をアドバイスすることができます。

物件探しをする前にライフプランを勧める理由

今のポータルサイトを始めとして、不動産を探すときは、まず最初に条件検索から入ることはメリットでもあり、人によってはデメリットになり得るのです。

それは、本当に自分が必要としているものが見えてこないから。
前から欲しかった憧れのポルシェが、実際に載ってみたら狭い住宅地には不向きだということが分かったりするのと同じようなもの。

ライフプランを作成して長期的な視野で俯瞰してみることで、どんな物件が適しているか、家だけじゃなくどんな人生が送りたいのか、というバランスも見えてきます。

マイホームはモノではなく、 一緒に歳を重ねていく パートナー的存在でもあるのです。だからこそ、自分のライフプランの実現ができて、尚且つ自分に最適な物件を絞り込むのがいいでしょう。

是非あなただけのライフプランを作ってみてください。


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