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1980年代のリフォーム事例

とても懐かしい雑誌が出てきました。
今から約40年前のリフォーム特集です。

1981年創刊第2号、学研のハウス&ホーム。二世帯ライフやソーラーシステム、省エネなどは、現在も馴染みがあり、40年前に取り上げられていたのは意外でした。

よく見ると、「家相の相談室」がある。現代で家相を気にされる人の割合は一体どれくらいだろう。。。とネットで調べてみると、某ハウスメーカーのアンケート結果では、「家相」を気にする人が24%、「風水」を気にする人は17.2%と出ていました。(家づくりの段階調査)


増築・改築前と増築・改築後の間取りがこちら。3LDK→5LDKに大きく床面積が広がりました。

当時は6人家族だったので、子ども部屋が二つ、主寝室、祖母の部屋、そして来客も多かったので客間を設けました。

水回りが充実し、トイレ2つになったのも大変便利になった記憶があります。南側に庭もあるため、平屋建てなのに日当たり・通風良好なことは恵まれているといえます。

家相でいえば、南西の欠けが気になるところです。当時の両親にものが言えることができたら、3畳の子供部屋を南に広げるべき!と主張したでしょう。


奥まで続く廊下ができ、小学生当時の私はそろばんをスケボー代わりに行ったり来たり、踵で歩いたりと、よく怒られたのを思い出します。

木の壁材(といってもプリント合板)は落ち着きがありますよね。それまでは砂壁だったので、さすがに年代を感じます。来客時に他の家族が対面しなくて済むことが母の意向だったことも知りました。

祖母の部屋だった東南角部屋を両親の寝室に。この部屋だけ三段の小上がりになっていて、部屋下は物置になっています。

なんと、テレビがダイヤル式!懐かしいですね。画面も小さくて、高値だったこともあると思いますが、この雑誌を見る限り、テレビが一番大きく変わったようです。

父は平日のほとんどは寝るだけでしたが、週末になるとABBA、ホイットニーヒューストンなどの洋楽を良い音量でかけながら、相撲部屋の新聞記事を書いていたのを思い出します。

この時は住みながら工事をしたため、家の中で生活スペースを確保、移動しながらだったのも良い思い出となりました。

水回り工事時は、しばらく銭湯に通ったり、卓上コンロでカップラーメン生活だったのも、毎日キャンプ気分で味わえました。

そして、この部屋ではよく奇怪現象を体験した部屋でもあります。今思うと霊道上で寝ていたのかな?と思うくらいの記憶ですが、私一人(従妹も一人)がいろいろな体験をした部屋でもあります。

そして、この本には祖母の部屋を「老人室」と記載されている。初めて目にした用語だけど、これって当時は一般的だったのかしら。。。

キッチンにはガスオープン、備え付けの食器棚が設けられ、作業スペースも広々しました。祖母と母が二人で台所に立つことも増えました。

当時の工事費総額は920万円(31.25坪)。
使用する建材や設備でコストは変わるため、当時の相場は分かりませんが、昭和61年の建築価額(木造)は98.3千円/㎡で算出すると1,015万円。新築と違うため、あくまでの目安に過ぎませんが、
現在の建築価額は約2倍、それに加えて最近の輸入コスト増やインフレにより、最近は建築コストが高すぎて予算や収支がなかなか合わない、という状況と思います。

この当時から時を経て再度改築しましたが、毎回「ここはもっとああすれば良かった、本当はこうしたかった」と絶対に100%満足するものでもないのが住宅事情のようです。全てを適えようとするには予算が足りず、必ず妥協する必要が出てくる。そして、時間が経過するごとに好みも変われば家族環境も変化する。設備は次々と新しいも新品はどんどん劣化していく。。。そのため、家は”80点で大成功”といえるのではないでしょうか。先の変化に対応可能フレキシブルさに軸をおくと良いかもしれませんね。

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