サービス付高齢者住宅ってどうなの?

リタイア生活, 不動産コラム

先日、尾山台から徒歩16分の玉堤2丁目にあるサービス付高齢者住宅の紹介の協力の依頼がありました。高齢者人口増加や需要の拡大とともに、賃貸住宅としての高齢者住宅も増えてきましたよね。会社によって特徴も違うけれど、ここの会社はやさしくて温もり感のある天然木材仕様の内装が心地良い、賃貸でも若者に人気の会社です。

内装が素敵で、屋上に開放的なテラスを設け、とても居心地が良さそうです。1LDK(約45㎡前後)なら夫婦二人で住めて、周辺の賃貸住宅と同等の家賃相場なのも良心的。食事や買い物代行サービス、安否確認やバイタルのチェックなど案内人もいるサ高住は、最近とても多くなってきました。

サ高住は親と子のお互いにとってもおすすめ

実は、うちの親戚も数人がサ高住で暮らしています。

離れて暮らす親戚が軽い認知症で一時入院をして治療を受けていました。回復に向かい、一人暮らしに戻れば再発する懸念があったので、当初は実家で同居も考えたものの、やはりお互いのプライバシーや生活リズムの違い、ストレスや心労負担等が避けては通れないため、貯蓄や年金収入の範囲で生活できる住まいを絞り込んだ結果がサ高住でした。

一人一人の部屋(プライバシー)が確保できて、毎日常駐のスタッフが薬のチェックや掃除、病院の手配等のサポートをしてくれます。食事はオプションで日に一食から三食まで選ぶことができるし、それ以外にも定期的な美容師や歯科、医療の訪問診療が受けられるだけでなく、定期的なパンの販売やバスツアーなどのイベントまでスケジュールも充実しています。

今では認知症もすっかり小康状態で、友達もできて楽しく暮らしています。外出もOKなので、時には買い物にいったり、コロナ前はカラオケや飲みにもいっていたそうです。

要するに『寮』みたいな感じ、といえば分かりやすいでしょうか。

食事の時間以外の生活が基本的には自由。プライバシーは確保できる。外出やお泊りも可能。そして体調確認をサポートしてくれて、夜間などに急に体調が悪くなった時は、部屋の中にある呼び出しボタンでかけつけてくれる。認知症でも受け入れOKな施設もあるので、親と子両方にとっておすすめの選択肢ともいえます。

 高齢者住宅はサービス内容も料金もさまざま

高齢者住宅といっても、実にさまざまな施設と料金体系になっています。エリアやサービス内容もまちまちですが、食事を除けば10万円代~30万円弱、といったところでしょうか。

サ高住の場合、ある程度の自立した生活できることが条件になりますが、認知症でも受け入れ可能な施設も多いです。探す場合は、家族や親族が通える距離であること、かつ無理のない料金かどうかで探すといいでしょう。

常時介護が必要な場合の『特別養護老人ホーム』もあれば、広く認知されている『老人ホーム』も一般的ですが、近年は急速に増えているのが、この『サービス付高齢者住宅』です。最近では所有権付きの『高齢者向け分譲マンション』も販売されていますよね。本当に実にさまざまです。

 サービス付き高齢者住宅の特徴

老人ホームとサ高住の大きな違いは、契約種類が「賃貸借契約」なことです。入所時にまとめった資金も不要で、敷金くらいのところが多いのが特徴的。参考までに親戚の場合は、期間は終身の賃貸借契約でした。更新料もなく、入居時の敷金もなし。連帯保証人必須という条件でした。

あくまでも一例ですが、比較してみましょう。

尾山台 親戚の神奈川県
29.43㎡ 26.00㎡
1DK 1R
賃料104,000円 賃料64,000円
共益費15,000円 共益費25,000円
サービス料33,000円 サービス料38,500円
月額152,000円 月額127,500円

※食事はオプション:3食で5万円前後が多い

都内はどうしても土地が高いので、費用を抑えるなら、自然豊かで空気のよい郊外に範囲を広げて探してみるといいと思います。

 通常の賃貸住宅は高齢者の入居審査が難しい

生活支援サポートが不要な自立した元気なかたでも、80歳を超えると一般の賃貸住宅では入居審査が難しくなります。所有者である一般のオーナーさんにとってみれば、融資を受けて建物を建築していることが多いため、万一の死亡リスクを考慮すると、遺品の片づけやクリーニング(最近は保険商品も出てきた)、その後の風評被害で空室が続いたり、家賃を下げざるを得ないなと、賃貸経営が成り立たなくなるリスクが高いからです。

それだけでなく、家族や親族にとっても、仕事で日中面倒がみられなかったり、介護のために仕事を辞職して、自分自身の生活費を絶つなどの心労負担を背負わなくて済むのも、サ高住ならではでしょう。お互いが安心して気を遣うことなく生活を保つことができます。

やはり大事なのは早めの生活設計

こうした需要に伴い、サ高住も拡大してきたわけですが、それにしても料金が・・・と思う方も多いでしょう。例えば、自営業等で国民年金だけの年金収入だったら・・・毎月15万円でも難しいと思います。そう思うと、やはり将来を想定した生活設計の重要さを痛感します。

  1. 年金保険など、保険商品に加入しておく
  2. 年金以外の収入源を確立しておく
  3. 購入できるうちにマイホームを取得して、いざという時は売却費用で生活費を賄う

特に3の場合は、認知症になってからだと判断能力にかけるとして、いざという時にも売却が難しいのが、残念ながら現状の法制度です。生活設計には近い将来の権利の予測と対策もプラスして考慮しておく必要もあります。

自由な働き方が重宝される今と裏側に潜む問題点

最近は自由な働き方や女性の起業などが推奨される傾向がありますが、その反面、いざという時に困るリスクもはらんでいることを理解しておく必要があります。上手くいくことに越したことはないですが、良いときと悪いときの両方がやってくるのが人生です。

病気などで働けなくなったとき、高齢を迎えたとき、年金や生活源はどうするのか、将来の目的地をイメージしながらの選択肢と準備は相応に必要になると思います。

老後の住まい、あなたはどうしたいですか?

参考:グランジュール尾山台を見る