北向きの家は意外に居心地がいい

2019年8月27日 マイホーム

北向きの家は、一般的に敬遠されがちといわれます。
その理由として、

  • 日当たり悪くて暗い
  • 洗濯物や日干しができない
  • 冷える
  • 湿気や高くカビが生えやすい

ご来店されるかたの多くが「日当たりが良くて明るい部屋」を希望されます。それでも、気に入った物件が北向きだった場合、あなたならどうしますか?

デメリットの多い北向きに住んでみた

そんな私も”日当たりのいい明るい部屋”を重視する一人ですが、北向きの部屋に住んでかなり時が経ちます。想像と違って意外に心地がいいんですよね。午前中は窓の反射と室内の白いクロスがレフ版の役目をしてくれて電気はつけなくていいし、布団も陰干ししているし、洗濯物も陰干しになるけれど、必要に応じて洗濯乾燥機や浴室乾燥機を利用して何の不自由も不満もない。

他のお部屋のかたも長いこと引越さずに住まわれています。

以前の不動産会社の上司も、南向きか東南向きが絶対条件で物件を探していましたが、眺望に魅了されて、一気に必須条件から二の次、三の次へと優先順位が下がり、北向きのマンションを購入しました。

他の条件と天秤にかけてみて、メリットが大きかったり、デメリットがあるってことは、その分のメリットも同時に存在するのでは?というのが個人的な見解です。

北向きの不動産の価値

不動産の価格査定などの不動産評価でみると、北向きだとマイナスポイントとなります。一番プラスになるのは南向きですが、マイナスは北向きだけでなく、西向き、北西向き、北東向きもマイナス評価となるため、北向きが最悪、というわけではありません。そして、採光も多々ある評価ポイントの一つにすぎません。あまり気にしなくていいでしょう。

よくあるケースでは、いざ売却の際、例えば同じマンションや近隣で類似条件の物件がある場合、南向きに比べて価格を抑えたり、条件のいいところから申込みが入るなど、売却までに少し時間がかかることもあります。

北向き以外のメリットがあればやはり実際に住むとなると、採光だけでなく、隣家の壁が目の前に迫っているか否かでも、間取りの善し悪し、周辺環境によっても違ってくると思います。

北向き以上のメリットがあると尚良い

採光がイマイチなら、他でポイントを稼げばいい。
そんな考えかたもあります。

南向きだけど、窓からの眺めは隣家の壁では圧迫感があったり、間取りが良くなかったり、駅からの動線や周辺の環境など、様々な要素が絡み合ってくるため、相対的にみてメリットが高ければ前向きに判断されるといいと思います。

北向きのデメリットの対策

今は快適で痒い所に手が届く家電なども充実しています。アイデアや工夫でデメリットを楽しくメリットに変えることができればいいですよね。

日当たり

隣家と離れていたり、窓の景色に開放感がある部屋なら、南向きのようにコントラストが高くならない分、部屋全体にやさしい光が回ります。明るいクロスを使用することでレフ版の役目をしてくれます。

洗濯物や布団

日に焼けない分色褪せしにくい。羽毛布団の場合は日干しより陰干しが必要だし、洗濯乾燥機や布団乾燥機を活用することで、手間も省けフワフワに仕上がり殺菌効果もあります。

寒さと冷え

最近は建築工法や断熱材も進化しているため、木造住宅でも昔ほど寒くありません。複層ガラスなら結露もせずに冷暖房効果も上がります。またカーテンを床までつく長さにすれば、見た目は悪くなりますが外気の侵入を防ぐことができます。マンションの場合は、角部屋や最上階を選ばないことで(上下階・左右隣りに部屋がある状態)冷暖房の効果や光熱費を抑えることもできます。

床は好みもありますが、フローリングよりカーペットを選べば足元の冷え対策にもなり、サーキュレーターを使えば、冷暖房効率と光熱費節約効果になります。床暖房があるなら申し分なしかもしれませんね。

湿気やカビ対策

マンションの場合は、今は気密性の高いので、北向きはもちろんのこと、どの部屋にしても空気の換気と循環が重要になります。空気を循環し、エアコンのドライなどを上手に使い、除湿剤や炭、新聞紙などのグッズを使うといいでしょう。

ただし、あまりに湿気の高い部屋は選ばないほうがいいと思います。湿気のある地勢や敷地による風の通り抜け、建築工法の影響も強いと思いますが、湿気が強いと体調を崩しやすくなるなどの影響もあるため、中物件を見学する際はキッチンや収納にカビがないか、窓に結露の後はないかチェックするといいでしょう。

北向きの部屋以上に立地環境をチェックしよう

部屋の向きも大事な要素ですが、それ以上に建物は立地や建て方に影響されます。例えば、

  1. 土地の属性・・・水辺の近くや、湿気が多い土地
  2. 立地・環境・・・建物が密集して風通しが悪い場合
  3. 建築時の問題・・・コンクリートと水の配分や断熱材に問題がある

特に3番は、見た目では分からない部分ですが、前述の部屋の見学の際に、室内が何となくジメッとしていたり、水回り周辺や収納の奥などにカビや結露はないをチェックするようにして、その部屋は避けるといいでしょう。

湿気の高い建物には住んでいる人もジメジメとしがちだったり、うっそうと暗かったりするから不思議です。

南向きがベストとも限らない

不動産では南向きがいいと言われていますが、一番明るくなる時間帯は太陽が一番高い位置にくる。そのため、実際には部屋の中まで日は差さず、コントラストが高くなり、太陽が当たっていない部分は余計に暗く見える。

また、最近多い逆張り工法などのアウトフレーム工法だと、余計に室内まで日が差さず、思っていたよりも暗いと思じることも多いでしょう。

ヨーロッパは北向きの部屋が重宝されています

ヨーロッパでは南向きの部屋が一番安いと言われています。理由はフローリングや家具が色あせるから。環境や条件が違うけど、家具を長く愛用したい方にはいいかもしれません。

また北向きの部屋の窓からは、南に面した眺めになるため、花がこちらを向いて咲いてくれたり、コントラストもきれいに見えるなどのメリットもあります。

まとめ

内見時のチェックポイントをクリアし、違和感を感じず気に入ったのであれば、充分検討価値ありだと思います。自分の決めた優先順位も大事ですが、「いいな」と心の底から感じる直感もまた尊重したいものですね。

いい物件に出会えますように!

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