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木造住宅に住むなら知っておきたいメンテナンスのこと

先日、製材所で木のことを学ぶ講習会に参加してきました。

製材所といえば木材を知り尽くしたプロフェッショナル。最近ではプレカットされた集積材や合板が流通のメインとなり、メリットや強度については何となく知識はあるものの、『木の職人』からみて集積材はどう思っているのだろうかと興味もあり、そして木材を知る貴重な機会でもありました。

知らぬが仏か知らぬが損か

不動産の場合は設計、施工、販売、取引、メンテナンスまでそれぞれが専門職なため、全てを知ることはとても難しいです。それでも、例えば主要構造部で手抜きを発見出来たり、工事不良の物件に出会えば進めるのをやめたり、結果的にお客さまの資産に影響していきます。だからこそ、直接の利益にはつながらなくても工事には時間の許す限り立ち会うようにしています。見た目が良ければ「素敵」と思うのは当たり前。だけど不動産も結婚相手と同様”見えない部分”を観るのが重要です。

木の特性や特徴、扱い方を熟知している木の専門家

職人さんによれば、木も人と同じように一本一本に個性や性格があり、素直なもの、扱いにくいものもあり人間とまるで一緒だそう。若い木は奔放で暴れがちだけど、年を重ねるごとに落ち着きと安定感を増していく。

木の種類によっても固さや用途違い、湿気や時間とともに変化していくクセに対してどう対処するのかなど、実際に体験しながら教えていただきました。

木の専門家からみた今の集積材

木を熟知した専門家からすれば、現在多くの木造住宅で使われている木材(集積材)の特徴は建前と本音は違うようで、「木のお化け」とおっしゃっていたのが印象に残りました。もちろん、何重にも重ねることで強度もでて、歪みにくくはなるものの、もとは合板のため水に濡れたら一発でNGだし、もって30年だそうです。

ということは、長く持たせるために水が染み込まないよう外壁塗装やクラックの補修は欠かせない、ということになります。一般的に外壁塗装は12年前後が推奨されていますが、定期的にきちんとメンテナンスができているは少ないと思います。

塗装も重要だけど、同じように重要なのがクラックの補修。地震や日照、経年によるひび割れ箇所から一旦水が染み込むと建物の寿命に大きく関係してきます。

クラックだけでなく、窓枠や配管部分のコーキングもまた、経年とともに固く劣化して水が染み込む原因となるので、本来なら毎年チェックして、2,3年に一度はメンテナンスしたほうがいいと思います。

実際はなかなか難しいですよね。
コーキングはホームセンターでも売っているし、自分でもできるのですが、面倒だし、高い箇所は難しいし危険が伴います。そしてまた、業者に依頼すると費用も安くない。

メンテナンスで寿命は大きく変わる。ということで、できるだけメンテナンスと手入れをして長持ちさせてほしいと願うばかりです。

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