70代世帯の二つの生活パターンと老後の準備

将来の生活費や貯金に不安を感じている方って多いのではないでしょうか。

定年してリタイヤ後に仕事をしている方をみても、活き活きと楽しみながら働いている方と、生活費のために仕方なく働いている人がいるように感じます。

職業柄、建て替えによる立ち退きで、高齢者の住み替え先を探す手伝いをすることもありますが、70代はまだ可能性は高いものの、80代以降は難しく、90歳代となると、見事に相談にのってくれるところは皆無に等しい状況です。

高齢になると賃貸の入居は難しい

自分の両親の知り合いにも、80歳に近いご夫婦と、病気で就業できない50代の娘さんの3人家族がいらっしゃいます。個人事業の仕事をしていたため、頼りになる生活資金は国民年金のみ。

賃貸のため家賃を支払う必要があるけれど、少ない年金ではとても足りない。ご主人はずっと仕事を続けて生活を支えてきたけれど、80歳ともなると、さすがにきつくなり、体の不調を訴えて以来働けなくなってしまった。

市営住宅に応募したくても、娘さんが一緒ということで入居申込条件にも当てはまらず、生活保護も受けられない。

ニュースで最近高齢者問題が増加しているのは知っていたけど、身の回りで実際に苦労されている話をきいて、とても複雑な心境になりました。

需要と自治体と働きかけvs貸す側の気持ち

その反面、オーナーの気持ちも良く分かります。
普段から、オーナーに対する『資産価値』を重視するのも仕事の一つのため、万一の場合を想定すると、その後の遺体や身の回り品の処分だけでなく、『心理的瑕疵』が発生するため入居希望者も減り、近隣住民への影響、風評被害やそれに伴う逸失利益などが発生する可能性が大きくなります。

どちらの気持ちも分かる中立の立場として、
今後ますます需要が増え、社会問題になることも踏まえ、
高齢社会と空き家やアパートの空室率を考慮しても、
何ができるだろうか、私たちも考えていかなければなりません。

マイホームがあれば国民年金だけでも生活できる

私の実家の土地は所有権ではなく、旧法借地権で先代から借りていますが、資産価値にはならなくても、地代は賃貸の家賃よりはずっと負担が少なく、固定資産もかからないため、その分生活費にゆとりが生じます。

借地権でも、目的と合致していればメリットも大きいです。

母がしっかりしていたため、住宅ローンとは無縁、私たちが子どもの頃から、ボーナスは年金型や貯蓄性の保険商品を購入していたおかげで、今は安泰していますが、近所や知人をみてみると、やはり日ごろの意識や選択の積み重ねで大きく結果は変わってくることでしょう。

平均の年金支給額

目安として頭に入れておきたいのが年金の額。
平均月額から計算した、家族構成別のひと月当たりの支給額をまとめてみましょう。
厚生年金については個人差が大きいので、ざっくりした目安と考えてください。

国民年金 単身者 55,615円
国民年金 夫婦2人分 111,230円
厚生年金 男性 166,668円
厚生年金 女性 103,026円
厚生年金(夫)+国民年金(妻) 222,283円
厚生年金 夫婦共稼ぎ 269,694円
引用元: 実際に支給されている国民年金の平均月額

現在の国民年金支給額は「64,941円」ですが、これは40年間国民年金を支払った場合の満額のため、実際は少し低い金額の方が多いようです。

それでも、夫婦二人で約11万円の場合、住居が確保できていて住居費がかからなければ、食べていくことと生活費は最低限確保できそうです。

年金以外の収入の対策と少額貯蓄のすすめ

働き方改革や副業の規制も緩和されつつあるこの頃ですが、社会保障や貯金の利率をみても”自己責任”に委ねられるようになった今、金融リテラシーと時間を活用するのが一つのカギではないでしょうか。

毎月、少しずつでいいので積み立てていくとか、自分の消費傾向を見直し、その分自分に投資していくのも良いかもしれません。税制優遇措置のあるNISAも今人気のようです。

例えば、月に1万円を積み立てるだけでも、

  • 毎月1万円×30年=360万円
  • 毎月1万円×30年×利率1%=約417万円
  • 毎月1万円×30年×利率3%=約570万円

時間と複利を味方につけることができれば、結果はこれだけ変わってきます。

住まいの確保で大きく変わる

いずれ戻れる実家があったり、資産があるために敢えて”賃貸”という選択も有効な方もいらっしゃるし、生涯収入を得られる環境が出来上がっている場合は、賃貸という選択肢も効果的です。

もしそうでない場合、自分らしい住まいを考えてみるといいでしょう。マイホームの購入一つにしても、先述のように借地権や郊外の相場の安いところなど、策はいろいろとあります。

早めの段階で気づくことができ、準備と対策ができれば、これに越したことはありません。

マイホームが全てではないが、安心材料の一つ

日々の「思考」と「行動」と「選択肢」次第で10年後、20年後は大きく変わってきます。マイホームが全てではないですが、所有しておくことで、いざという時、貸したり、売却したり、リバースモーゲージといった活用もできたり、いざとなれば現金に変えることができます。

自分に合った選択ができるといいですね。

それでも、実際にどうすれば・・・とお困りの場合は、人それぞれに合ったプランニングから物件の選定、資金計画と準備などをサポートしていますのでご相談ください。

参照:住まいのライフプランニング

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