70代世帯の二つの生活パターンと老後の準備

2019年3月15日 マイホーム

Aさんは、15年前程にご主人がなくなり、3人の子どももそれぞれに家庭があるため一人住まいをしています。10年ほど前から認知症を発症し、現在は介護施設で暮らしつつ、定期的にお子さんたちが実家の風通しなどを行っています。

Bさんは、夫婦ともに持病を抱えながらも自由に出かけることができ、美味しいも娘さん夫婦も同居して、家族で食事にでかけたり、お付き合いなどででかけたりと忙しい日々を過ごしています。

個人事業で生計をたててきたCさん。持ち家はなく、賃貸住まいで娘さんを含む家族3人で暮らしています。娘さんは持病があるため働くこともできず、ご主人が家族の面倒をみてきましたが、数年前に体調を崩して以降、働けなくなってしまい、国民年金だけでの生活も足りない生活が続いています。

これは実家の周囲の同世代世帯の一例ですが、 リタイヤ後の生活も本当に人それぞれです。

持ち家イコール幸せとは限らないけど選択肢が増える

自宅を所有してることと、幸福度はまた別のもので、幸福度は生きがいだったり、やりがい、家族の存在や充足感などが大きく関係してるといえますが、やはり持ち家があり、住宅ローンの返済が済んでいれば、少ない年金でも食べていくことはできることと思います。

知っている中では、90代の女性ですが、あえて自宅を売却し、賃貸住まいを選択されている元気なかたもいらっしゃいます。裕福なご家庭だったので、相続で子どもたちが揉めないよう、あえて先に相続対策をしておき、管理人の常駐するマンションで「とても身軽」というから驚きです。

高齢になると賃貸の入居は難しい

たまに、立ち退き案件で高齢者の住み替え先を手伝うこともありますが、「高齢者歓迎」と掲げていても、80代以降はどこもNGと断られます。

所有者と管理会社の気持ちも分かるために「それもそうだよな・・・」と思いつつも、相変わらず現状は厳しい状況が続いています。

需要と自治体と働きかけvs貸す側の気持ち

オーナーの気持ちも良く分かります。
万一の場合を想定すると、その後の遺体や身の回り品の処分だけでなく、『心理的瑕疵』が発生するため入居希望者も減り、近隣住民への影響、風評被害やそれに伴う逸失利益などが発生する可能性が大きくなり、資産価値が目減りが起こってしまう。公共機関ではなく、あくまでも賃貸経営事業な性質から、今後しばらく、この傾向は変わることがないといえるでしょう。

マイホームがあれば国民年金だけでも何とか生活できる

リタイヤ後も家賃と生活費を賄える収入があり、入居審査もクリアできるなら賃貸生活も自由でいいですが、現状を考えると難しい。

元気で体力があり、覚悟があれば、どこかの田舎で自給自足する、という選択肢もあるかもしれません。

資産があるなら、ホテル暮らしなんてことも素敵です。

自分に置き換えると、上記のどれもが現実的じゃない。
もしあなたも上記にあてはまらず、戻れる実家がない場合は、やはり「マイホーム」を含めて早めの段階でライフプランニングを作成してみることがおすすめです。

平均の年金支給額

目安として頭に入れておきたいのが年金の額。
平均月額から計算した、家族構成別のひと月当たりの支給額をまとめてみましょう。
厚生年金については個人差が大きいので、ざっくりした目安と考えてください。

国民年金 単身者 55,615円
国民年金 夫婦2人分 111,230円
厚生年金 男性 166,668円
厚生年金 女性 103,026円
厚生年金(夫)+国民年金(妻) 222,283円
厚生年金 夫婦共稼ぎ 269,694円
引用元: 実際に支給されている国民年金の平均月額

現在の国民年金支給額は「64,941円」ですが、これは40年間国民年金を支払った場合の満額のため、実際は少し低い金額の方が多いようです。

それでも、夫婦二人で約11万円の場合、住居が確保できていて住居費がかからなければ、食べていくことと生活費は最低限確保できそうです。

年金以外の収入の対策と少額貯蓄のすすめ

働き方改革や副業の規制も緩和されつつあるこの頃ですが、社会保障や貯金の利率をみても”自己責任”に委ねられるようになった今、金融リテラシーと時間を活用するのが一つのカギではないでしょうか。

毎月、少しずつでいいので積み立てていくとか、自分の消費傾向を見直し、その分自分に投資していくのも良いかもしれません。税制優遇措置のあるNISAも今人気のようです。

例えば、月に1万円を積み立てるだけでも、

  • 毎月1万円×30年=360万円
  • 毎月1万円×30年×利率1%=約417万円
  • 毎月1万円×30年×利率3%=約570万円

時間と複利を味方につけることができれば、結果はこれだけ変わってきます。

住まいの確保で大きく変わる

いずれ戻れる実家があったり、資産があるために敢えて”賃貸”という選択も有効な方もいらっしゃるし、生涯収入を得られる環境が出来上がっている場合は、賃貸という選択肢も効果的です。

もしそうでない場合、自分らしい住まいを考えてみるといいでしょう。マイホームの購入一つにしても、先述のように借地権や郊外の相場の安いところなど、策はいろいろとあります。

早めの段階で気づくことができ、準備と対策ができれば、これに越したことはありません。

マイホームが全てではないが、安心材料の一つ

日々の「思考」と「行動」と「選択肢」次第で10年後、20年後は大きく変わってきます。マイホームが全てではないですが、所有しておくことで、いざという時、貸したり、売却したり、リバースモーゲージといった活用もできたり、いざとなれば現金に変えることができます。

自分に合った選択ができるといいですね。

それでも、実際にどうすれば・・・とお困りの場合は、人それぞれに合ったプランニングから物件の選定、資金計画と準備などをサポートしていますのでご相談ください。

参照:住まいのライフプランニング

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